第2章: ITへの転身~看護師からITエンジニアへ~

内定を手にした悠子は、新たな一歩を踏み出すために、大学病院での看護師勤務を辞める決断をした。同僚たちや上司からは驚きと理解の声が寄せられたが、悠子は自分の人生をより良くするために、未経験からのITエンジニアへの転身を選んだのだ。

最初の数週間は、新しい職場に馴染むことが大変だった。IT企業のオフィスは、病院とはまったく異なる雰囲気で溢れていた。悠子は自分がどれほど未経験者であるかを痛感し、プログラミングやソフトウェア開発についての知識不足を感じた。

しかし、彼女は諦めることなく、同期の仲間たちと共に新たなスキルを習得しようと努力した。自社内の研修プログラムでは、Javaをはじめとするプログラミング言語や開発ツールの基本から教えてもらえることに感謝した。悠子は夜遅くまで勉強し、プロジェクトチームとの協力を通じて、ITの世界に徐々に慣れていった。

仲間たちとの結束が強まり、共に学び、成長しようとする姿勢は、悠子に新たな自信を与えた。彼女は自分が未経験から始めた道で、十分に成功できると信じるようになった。

また、職場環境も彼女にとっては心地よいものだった。ブラック企業での厳しい労働条件から解放され、土日祝休みや年休125日といった働きやすい環境で、健康と仕事の両立が可能になった。残業も月10時間以内という制度に、彼女は驚きと感謝の念を抱いた。

新しい環境での一日一日が、悠子にとっては成長と希望に満ちたものだった。彼女はプログラミングのスキルを磨き、自社のアプリ開発プロジェクトに参加する機会を得た。初めてのアプリ開発は挑戦的だったが、仲間たちと協力し、問題を解決していく過程で、彼女は新たなスキルと自信を築いていった。(続く)