第3章: 新たな挑戦~塾講師からモバイルアプリエンジニアへ~

新たな未来への扉が開いた瞬間、大橋直樹は転職活動に本腰を入れることに決めた。彼は自分の未経験をカバーするために、自己学習で得たスキルと知識を強調し、次々と求人情報に応募していった。

最初の応募から面接までの過程は、直樹にとっては未知の世界だった。彼は履歴書と職務経歴書を丁寧に作成し、自分の学びと成果をアピールする文言を考えた。そして、面接の準備にも余念がなかった。

面接当日、直樹は緊張しながらも、自分の情熱と学びの意欲を伝えることに成功した。彼は自分の過去の経験と、プログラミングに対する情熱を熱心に語り、未経験からでも成長できる自信をアピールした。そして、面接官たちの質問にも的確に答え、自分のポテンシャルを示すことに成功した。

数日後、直樹は待ち望んでいた電話を受け取った。その声からは成功の喜びが伝わってきた。彼は新たな仕事に就くことが決まり、未経験からのITエンジニアとしてのキャリアを築くための一歩を踏み出すことができた。

新しい職場は、DX戦略・内製開発を推進するチームだった。直樹はシステム開発エンジニアとして、スマートフォンアプリケーションや社内システムの開発に携わることになった。初めての日、彼は緊張と興奮で胸が高鳴っていた。

新たな挑戦が彼を待ち受けていた。彼は同僚たちと協力し、プロジェクトに取り組み、新しい技術とツールを学び、成長し続けた。彼の熱意と努力は、新しい職場でも高く評価され、徐々に彼の自信とスキルは向上していった。

ここでの勤務は、以前のブラック企業とはまったく異なる環境だった。心理的安全性が根付いた職場で、彼は自分自身を表現し、アイデアを提供し、成長することができた。給与も向上し、新しいキャリアへの投資が実を結んでいた。(続く)